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ロックダウン24日目

 

予定通りに行けばロックダウンも残り5日である。現段階では延長のアナウンスがないので、今後は警戒レベルを4から3に引き下げて様子見の期間に入ると思う。政府の迅速な対応と国民の協力的な自粛体制が身を結びつつある。感染者数も日に日に減少しているようだ。しかし警戒レベル3も様々な制約があるため、今まで通りの生活に戻るにはまだまだ時間がかかりそうだ。国内線もロックダウン後しばらくは移動が制限されそうなので遠距離別居中の夫ともいつ会えることやら。

しかしこんな状況でも今の生活がなかなか楽しい。そう思えるのはもちろんヨガ修行の経験もそうだが、ピラティスやランニング、料理をすることが自粛生活中にできているのと、友達とオンラインでおしゃべりが出来るのが大きい。今後のNZ生活でも、お金をかけずに楽しめる趣味をどんどん増やして行きたい。

 

キッチンから山を眺めながら料理するのが楽しみのひとつ

 

ひとつ嬉しいことがあった。中学時代の同級生からブログを見ているとのコメントがあり、昨日のヨガ修行(6)のブログが良かったと言ってくれた。その子とはもう10年以上会っていない。SNSで互いの近況を見ている間柄だ。わざわざ自分の時間を割いてメッセージをくれたことがこんなにも嬉しいとは。私も相手の言動や作品に良いなあと心から思えた時には躊躇せず直接相手にメッセージを送ろうと思った。Yちゃんありがとう!

 

さて今日からは誰もお待ちかねではないだろうが、『インド旅編』の始まり。1ヶ月のヨガ修行を終え、10日ほど北インドを旅した記録を綴っていくことにする。

 

今回はデリー編をお届け。

 

インドのこどもたち

 

リシケシからデリーまではデラドゥン空港を経由して行くことにした。前回のローカルバスによる長時間移動に懲りたのもあり、時間短縮と快適さを優先した。

 

デリーに到着したのは昼前だった。そこから列車の切符を購入し日が暮れる前にアーグラへ移動する予定だった。

トゥクトゥクでニューデリー駅まで行き、チケット売り場を探した。しかしなかなか売り場が見つからない。周囲はローカルのインド人で埋め尽くされており、駅構内の地べたに座って列車を待っている人も沢山いた為足の踏み場を確保するだけでも一杯いっぱいだった。たしか外国人とローカルのチケット売り場は別だった気がするなあと、うる覚えの地球の歩き方情報を思い出そうとしていた。そこへ、駅員の格好をしたおっさんが声をかけてきた。見た目は明らかな駅員スタイルである。

ここでは外国人のチケットは買えないよ。案内してやるからついて来い。と言って誰かに電話をかけ始めた。さっそく人に恵まれたなあなんて呑気なことを考えていた。おじさんの後を軽快な足取りでついて行った。

駅を出るとトゥクトゥクがスタンバイしている。ここから5分くらいでチケット売り場だからこれに乗って行くと良いよ。じゃあまたね。と、言って駅員おじさんは去って行った。彼に笑顔でThank you very much! とお礼を伝えた。

トゥクトゥクに乗って30秒でようやく気づいた。嫌な予感しかしない。

そもそも駅構内でチケットを買えないはずがない。。。

 

インドではトゥクトゥクとリキシャが庶民の足だ。どちらも値段交渉必須

 

 

 

 

騙されたあああ。

 

まだ旅の初日なのに早すぎるやろ。と、心の中でツッコミを入れずにはいられなかった。1ヶ月間治安の良すぎる寺生活に慣れた私の脳はお花畑状態、警戒モードは皆無であった。

そして薄暗い路地に入って行くトゥクトゥクのおっさん。着いた場所は、international tourist company だった。

私はただ列車のチケットを買いたかっただけなのに、駅員コスプレおじさんの手口にまんまと引っかかり旅行代理店に連れて来られたのである。そして地球の歩き方を読み返すと、そこには同じ手口の詐欺体験談がかかれており、太文字で外国人専用チケット売り場は駅構内の2階にある。要注意!!と書かれていた。。。

 

薄気味悪い路地の中にある旅行代理店ほど怪しいものはない。しかし自分がどこにいるのかも分からなかったので、仕方なく旅行代理店の中に入ってみることにした。すると、中から一人のスタッフが声をかけてきた。どういう旅行プランをお探しで?というような口調だった。そもそも自主的に来た訳でもないし探してもないし、なんなら強引に連れて来られたという旨を説明するも完全にスルー。これからどこに行きたいの?という質問を延々と繰り返してくる。

仕方なく列車でアーグラに行きたいと伝えると、列車のチケットを調べ始めた。

すると、残念だが今日のチケットは完売している。明日も明後日のチケットもすでに完売だ。

でも、俺がこれからインド旅のツアーを組んであげるから安心して、そしたら今日アーグラまで列車で行けるよ。と言った。

 

 

さっきチケット完売してるって言ったやん。

 

 

これは高額な値段のツアーを提示してくるだろうと容易に想像が着いた。そして予想通り3つの高額過ぎるプランを提案して来たのだった。

 

ここから悪徳旅行代理店のおっさんとの攻防戦が始まった。こんな高い金額を払ってツアーを申し込むつもりもないから帰る。と言うと、列車のチケットがないのにどうやってアーグラに行くんだ?それに明日になってもチケットはないぞ。というのでバスで行くと言うと、今日のバスはもう出ちゃったよ。と、言っていることが全て嘘くさく聞こえてくる。

だんだんイライラして来たので、もう帰るよ。というと金額安くするからこのツアーはどうだ?日本語ができるスタッフと電話で話してみたら良いと、次々と畳み掛けてきた。とりあえず拉致があかないので話の途中で店を出た。後ろから憤慨した様子で怒鳴る男の声が聞こえたが無視した。ヨガの修行でメンタルを鍛えておいて良かった。

すると、先ほどのトゥクトゥクおっさんがそこにいた。すぐに乗り込みバスで行くからバス停まで行って欲しいと伝えると、バスセンターは今日休みだよと、嘘か本当かわからない冷静な口調で言うのだ。さっきのところで詐欺に合うところだったからニューデリー駅に戻って。とお願いした。するとトゥクトゥクおじさん、さすがにそれはかわいそうだ。じゃあ僕が助けてあげるよと言って再び薄暗い路地へ入るトゥクトゥク。着いた場所は international tourist company (先ほどとは違う場所)

 

デジャブー!!

 

そして再び2軒目の悪徳旅行代理店との攻防戦が始まるのであった。そこの旅行代理店は、ここは政府公認の店舗だから大丈夫だよと言って、どこの誰かも知らない政府のおじさんだという人と旅行代理店のスタッフのうさん臭い笑顔の写真を見せられた(額縁入)。もうここまで来たら言ったもん勝ちである。この人が政府の人間かどうか確認する術もないのだ。

しかし少しここで気を許してしまうのが、バカで素直な所が短所と長所の私である。温かい緑茶まで頂いちゃって話を聴くムードになってしまったのである。

しかしどうせまた同じ手口だろうとは思っていたが、本当に先ほどの所と同じ手口だった。笑

 

ただスタッフの性格が穏やかになっただけである。そして個人手配なら考えられない金額のツアーを提案して来た。軽く3〜4倍の値段だ。

お金がない。高すぎる。の二言しか話さない私に折れてディスカウントを始めた。そうしている間に昼過ぎになってしまった。これを繰り返していたら日が暮れる。時間の無駄だ、ここは諦めて騙されに行った方が身のためかもしれないと思った。そしてだんだんと言い返すのも面倒になって来たので、値切った価格で列車と各地のホテル代金込みのツアーを購入した。

 

ようやく解放された、、、駅員コスプレおじさん、トゥクトゥクドライバー、旅行代理店がみんなグルだったのだ。

 

インド怖いよ。

 

何より簡単に騙された自分が一番怖いが、なんとか2時発の列車でアーグラへ向かうことが出来た。

 

騙された直後に放心状態で食べたカレー。味は覚えていない

 

 

 

インドの車窓から

 

 

列車に乗り込むと早速自分の席に他の人が座っていた。

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

 


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