ロックダウン16日目。
こちらは秋の気候と冬の寒さが同時にやってきていて朝晩は極寒。昨日山のてっぺんには雪が積もっていた。丘の上にあるわがシェアハウスは、3時すぎになると日が落ちて急に寒くなる。シェアメイトママがAKO!!!日が落ちたわ!家中の窓を締めてーーーーー!と大声で知らせに来た。
こういう日没後の窓閉めや細かいルールはすぐに忘れるトンチンカン女なので、毎度懲りずに言ってくれてほんとに助かっている。さもなくば夜は暖房もない極寒の部屋で凍えながら眠ることになる。
日中は日差しが痛いほど強いし、体温服装調節が難しすぎる。
ここ最近フードイクスチェンジが我が家のブームになりつつある。今日はシェアメイトにエビとツナの米粉おやきをつくった。自分で言ってしまうが結構美味しく出来たのでお裾分けをしたところ、ビールでお腹が満たされていたようで1ピースしか受け取ってもらえず撃沈。4人分をほぼひとりで完食した。そのお返しとして、ポテトツナクリームシチューwithライスと、ココナッツミルク粥が私の元へ。
またもや炭水化物の大渋滞である。そしてどれも美味しいのが罪深い。さすがに焦ってその後森へ走りにでかけた。
そんな1日。
ほぼ毎日同じことの繰り返しなのでネタも尽きてきたこの頃。
2年前の今頃はインドでヨガ修行をしていたなあとふと思い出したのでそのことをかいてみようと思う。
大学生の頃インドへの漠然とした憧れがあった。通な旅人は必ずインドへ行っているイメージがあった。その頃は、いつかはひとりでインドに行くわ。と何度も言うだけの口だけエセインドかぶれ女だった。そんな度胸も持ち合わせていなかったくせに強がりな発言をしていたなあと思う。当時はインドとは対極にあるヨーロッパの美しい町並みとおしゃれな建築物に惹かれ、バイト代が貯ればヨーロッパへ足を運んでいた。そして東南アジア圏へは一歩も踏み出さないまま学生生活を終えたのだった。
それから4年の月日が流れた。その間フィジーに半年ほど語学留学をした後、人生で初めての一人旅を経験。タイ、カンボジア、ラオス、ベトナムを訪れた。この経験を踏み台にして次なる目的地はインドだな。とまた漠然と思っていた。
20歳の頃にヨガを始めたのがインドへ行くきっかけとなった。本格的に極めるまではいかなくとも細々と続いていた。もともと身体を動かすのが大好きなので心身共にリラックスできるヨガは自分に合っていると思い込んでいた。
ヨガと出会ったときからすでにインドから呼ばれていたのではないかという過激な妄想と思い込みが自分の背中を押した。
26歳のある日、ヨガの聖地と言われるリシケシにヨガ修行も兼ねて行くのが楽しそうだなと考え現地のヨガ修行ができそうな寺を片っ端から調べた。特にどこが有名だとか人気な場所だとかは気にしていなかったのでたまたま目に止まった良心的な金額で修行できるヨガナンダムという少し胡散臭そうな名前のアシュラム(インドで言うお寺)に決定。
気がつけば受話器を片手にヨガナンダムへ電話をかけていた。日本からだとヨガ教室の募集を通して団体や個人で申し込んで行くという方法が一般的らしい。と後にインドに到着してから知った。その方が日本語対応かつヨガの先生の伝で良いアシュラムと巡り会える可能性もあるそうだ。(リシケシには100以上のアシュラムが点在する)
この時の私は今振り返ってみても勢いがすぎたなと思う。もっと熟考してヨガの師匠たちにどこのアシュラムが良いか聞いて判断すればよかったもののすでに時遅し。
Yoga TTC200(ヨガティーチャートレーニングコース)の1ヶ月修行を申し込んだ。拙い英語で聞き取りづらかっただろうにお寺のスタッフは親切にゆっくりな英語で申込方法を教えてくれて、その後すぐに頭金を振り込んだのだった。リシケシには質を伴わない悪質な詐欺アシュラムも多く存在するらしいのでこんな日本人は格好の的である。ヨガナンダムが悪質アシュラムじゃなくて本当に良かった。
その後は航空券を取り、VISAの取得でインド大使館へ行き、仕事を休む旨を各所へ伝え出発までの準備にとりかかった。
予防接種や保険加入は任意だということを理由にどちらもしなかった。インド初心者のわりには強気で能天気だ。
ここまで読んでみても一切計画性がない性格だとすでにお気づきの方ばかりだと思う。またこのブログも文章構築という言葉を完全に無視したかのような読みづらい文章だと思うが辛抱強くお付き合いいただくかアドバイスをお願いしたい。
今思えば航空券を取るときからすでにインドの洗礼は始まっていたと思う。
エクスペディアから航空券を予約し、後日何気なく予約情報を確認してみると、、、
同じ日程のインド行きの航空券が2セット予約されている。
なぜ。
気づかない間に予約確定ボタンを2度押していたのか、ダブルブッキングをしていた。インドへの強い気持ちがだだ漏れしていたのだろう。エクスペディアの方もこんなバカなミスなら1つは返金してくれるだろうと能天気に考え、電話をかけて交渉してみることにした。
しばらく間があった。
国際通話に切り替わる。
なぜ。
フロリダのエクスペディア会社と電話が繋がった。頭の中は真っ白、言うまでもなくパニック。
ほんまもんネイティブのHello?に戸惑いながらもこちらのしょうもないミスでダブルブッキングをしてしまった旨を伝えたが、格安航空券だったこともありキャンセル料返金不可とのこと。国際電話までしてキャンセル不可とはーーーーー!!!!
ということでひとりでインド2往復分の航空券を購入したのだった。
当時はベビーシッターとして活動していたため、担当先の親御さんにインドでヨガ修行をするので1ヶ月半仕事を休む旨を伝えると、どのご家庭も快諾してくださり送り出してくれたことが本当に嬉しかったしありがたかった。
中でも世界一不潔と言われているインドで生活するにあたり、大量のウェットティッシュや正露丸、こどもたちからは手作りのお守りブレスレット、おてがみまで用意してくれた。
果てしない優しさを力に変えて必ず修行をさぼらずに頑張ると心に誓った。
素敵なファミリーズに出逢えた幸せを噛み締めながら出発前夜はパッキングに追われた。(旅の準備が大の苦手)
誰に頼まれたわけでもない、ただその時のインドへの好奇心に従い2018年3月某日。
オレンジ色のハット、マスクにサングラスという現地のインド人も怪しくて近づきたくないような格好で羽田空港へと向かった。
つづく。