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ロックダウン23日目

 

今日はシェアメイトママのバースデーだった。朝彼女が起きる前に、飾り付けとデザートを準備した。娘はママがベッドの上で朝食を取りたいという希望に応え、トーストやコーヒーを準備していた。彼女がリビングに来るまでテーブルをセッティングし、主役の登場と同時にバースデーソングをかけてお祝いをした。いつもにも増して幸せそうな彼女をみてこちらも嬉しかった。早起きして準備したかいもあった。高橋優さんが世界の共通言語は英語じゃなくて笑顔だと思う。って言ってるけど激しく共感。笑顔がもたらすパワーをここNZに来てより強く感じている。

 

シェアメイトへの日頃の感謝を込めて

 

 

では今回もインドでヨガ修行の記録をつらつらかいていく。

*TTC200最終試験

200時間の修行を無事に終え、残るは最終試験のみとなった。

座学で学んだ各科目の筆記試験と、ヨガティーチャーになったつもりでヨガメイトにレッスンをする実技試験があった。

これで点数が悪かろうが良かろうが資格は取れる。自分自身がヨガについてどれだけ理解を深めたかを確認するテストだった。まずは筆記だが、英語に苦戦しテスト中に問題の意味を質問する始末。これにはテスト中に見回りをしていたアシュラムのスタッフも苦笑いだった。とりあえずテストは白紙で出さないことが大事だと昔いつかの学校の先生が口うるさく言っていたのを思い出したので意味が分からない問題には、Sorry. I can't understand と丁寧に書いた。

 

実技は、ハタヨガやアシュタンガクラス、呼吸法、瞑想、哲学などそれぞれが違う課題を選んで授業することになった。難易度がはっきり分かれていて、皆どの課題にするか悩んでいた。すると英語が一番出来ない私を皆が気遣い、一番最初に好きな課題を選んで良いと一人のヨガメイトが言ってくれた。皆の優しさが余計に辛かった。語学力の欠如で迷惑をかけている周りへの申し訳ない気持ちと、単純に悔しい気持ちが混ざって、皆の前で泣いた。涙を溜めているダムが決壊した。面倒くさい女である。泣いている理由もこと細かく説明した。泣いてるわりに英語まあまあ話せてるやん、とツッコミを入れるもう一人の冷静な自分もいた。

 

そんなこんなで私はハタヨガのクラスを選択し、レッスンの流れや指導法を試行錯誤し本番に望んだ。以前やった模擬テストのフィードバックに、声が小さいと指摘があったので今回は声の大きさにも気を配った。無事実技も終わり羽をつけてどこかへ飛んで行けそうな開放感に包まれた。しかしその後のフィードバックに、声がでかすぎた。とあったので声の大きさも指導者にとって大切な要素なのだと学んだ。

 

 

リシケシ中にいるハヌマンラングーン

 

*卒業セレモニー

あっという間の1ヶ月だった。皆でインドの正装であるサリーをレンタルし、セレモニーに参加した。

全員が修了証を受け取った瞬間は感慨深かった。

時には胃もたれをおこし貧血で倒れたこともあったが、このメンバーで寝食を共にし助け合いながら過ごした時間は財産となった。修行もなかなか大変だったが、ヨガを通して全ての学びに終わりがないことにも気づけた。

 

卒業セレモニーにて

 

 

 

陽気で優しいアレキサンドラと

 

 

インド建国の父と言われるマハトマガンジーが残した

明日死ぬかのように生きろ 永遠に生きるかのように学べ という言葉がすきだ。

 

 

ここでの修行は、生き方や考え方を見つめなおすきっかけもくれた。

 

 

 

ヨガティーチャーの印象的だった話をここに記しておく。

 

優しい人になりたければ

人に優しく振る舞い続けなさい

最初はそれが演じている優しさであっても、続けていればそれはやがて当たり前となり

優しさで溢れた人になる

 

濃密な1ヶ月だった

 

人生を75年だと仮定する。

その中で睡眠時間は25年

食事風呂トイレの時間は15年

友達や家族と過ごす時間は20年

自分の為に使える時間は15年

 

そのわずかな15年を人を悲しませたり、憎んだりするための時間に使わないでください。

今この瞬間を楽しみ、笑顔で過ごしてください。

 

この1ヶ月は生きることにフォーカスして過ごした。自分一人では得られなかった経験も沢山あった。

それぞれ違う国の文化を認め合い、個人のアイデンティティを大切にしていた愛のあるメンバーたちとヨガティーチャーには感謝の言葉以上の想いが溢れ、別れの時には寂しくて号泣した。2度も泣きっ面を晒してしまったが、またいつかどこかで笑って再会できることを願う。

 

ヨガの教えで、今後も大切にしていきたい言葉がある。

 

<知足> 足るを知る。

シンプルだが、今身の回りにある物事、置かれている環境に満足すること。(向上心とはまた別の話)

どんな些細なことにも、満ち足りた気持ちで幸せを感じることが出来れば、日々の暮らしが豊かになる。

それは物質的な豊かさではなく、心で感じることのできる目に見えない豊かさのことだ。

Be satisfied

 

ヨガはサンスクリット語で繋ぐという意

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これにて『インドでヨガ修行編』は完結である。

しかし、ヨガ修行の後にこれまた癖の強いエピソード満載の『インド旅編』もかこうとしているので、何の期待もせずに待っていて欲しい。

 

『インドでヨガ修行編』完

 

 

 

 


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