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ロックダウン19日目

 

本日は結婚1周年である。昨年の今日沖縄の名護市役所にて婚姻届を提出した。夫が世界一周前にウォーミングアップと称して北海道から福岡まで自転車で走り、博多駅に迎えに行った時のことを最近のことのように感じる。その後沖縄へ行き、4月13日のシーサーの日(勝手に名付けた)に入籍した。コロナによりいつから一緒に生活できるのか未だ分からないが会えたときにはおいしい食事でも楽しめたらいいなと思う。

 

 

そんな自宅隔離もこなれた気温8度という雨の日の今日は、昨日のお礼に6人のシェアメイトたちにランチを振る舞った。

メニューはアボカドほうれん草サラダ、焼きそば、照り焼きチキン、ティラミスウウウウウウだ。皆沢山食べてくれて嬉しかった。大勢で囲む食卓は楽しくて大好きだ。これから毎週月曜日はAKOが料理担当の日にしようよ。と冗談をかますママに笑いながらスルーするコミュ力を身につけた。

 

みんなで囲む食卓は最高

 

 

 

 

では前回のつづき、インド編の記録をかいていく。

 

リシケシはインド北部にあるヨガの聖地であり、世界中から多くの修行者が集まる。かの有名なビートルズもこの地で瞑想をしたとされ、当時使われていた瞑想小屋が今でも存在する。ヨガの歴史は古く2000年も前に遡る。

今でこそ、ヨガは世界中で親しまれるものになったが、当時は男性が精神修行をするためのメソッドとして始まったとされている。ヨガは宗教色が強く、ただマットの上でアーサナ(ヨガのポーズのこと)を練習することだけがヨガではない、

ヨガは生き方そのものだ。

とアシュラムの先生は1日に1度は言っていた。

 

白シャツの彼がヨガナンダムのティーチャー。私服姿はイケイケなのである。

 

 

リシケシに到着して2日後。ついにヨガナンダムの門を潜りお寺での修行が幕を開けた。

まず案内された部屋は、クイーンサイズのベッドにトイレとシャワー付きの個室だった。初日に宿泊したゲストハウスよりも快適そうだなと心が踊った。(しかしインド基準の快適度は、決して日本の宿とは比べてはいけない)

 

 

次の日、アシュラムのホールにて入所式のようなものが始まった。私と同じ1ヶ月の修行に参加するメンバーは、ドイツ・オランダ・オーストリア・フランス・イタリア出身の女性たちと、地元インド・アメリカからの男性計8人だった。

おかしいな、アジア人が私だけだと不思議に思っていたが理由はシンプルだった。ヨガ修行は全て英語で行われるからだ。日本人の多くは日本語が通じるアシュラムで修行をするのだと後に知った。何も考えずに申し込んだが、これは盲点だった。

英語力はかろうじて日常会話ができ、なんとかコミュニケーションが取れる程度。初日から渡された広辞苑並に分厚いヨガ教本(もちろん英語)を前に呆然とするしかなかった。というのは嘘で、英語の勉強にもなるし一石二鳥だなとポジティブに捉えることで自分を励ますしかなかった。

 

入所セレモニー

 

ヨガ修行は月曜から金曜日まで毎日同じ時間割で行う。土曜(たまにある)、日曜は各自自由な時間が与えられる。食事はアシュラムに常駐するシェフが、毎日3食、野菜や豆、カレー味の何かを中心に美味しい食事を提供してくれる。リシケシの町自体がベジタリアンなので、どこのレストランやスーパーにも肉は置いていない。そのため、町にはいくつものオーガニックショップ、カフェでは野菜とフルーツのスムージーなど、ここは本当にインドなのか?と疑いたくなる(インドに失礼)小洒落たお店が数多くあるのはありがたかった。

 

ここで1日のアシュラムでの修行内容を公開。

 

6:45 起床

7:00〜 アーサナ練習 ハタヨガクラス

8:15〜 シャットカルマ (体内浄化法)

9:00〜 朝食

11:00〜 ヨガ哲学

12:00〜 ストレッチクラス

13:00〜 昼食

15:00〜 ヨガ解剖学、ヨガアーユルベーダ、ヨガ指導法

16:00〜 ティータイム

17:30〜 アーサナ練習 アシュタンガクラス

19:00〜 呼吸法、瞑想クラス

20:00〜 夕食

 

このスケジュールを1ヶ月こなすのだ。

なかなかなハードである。平日はほとんどアシュラムから出ることなくつかの間の休憩は部屋で寝たりしていた。これを見ただけだとどんなことをしているのかいまいち想像がつかないと思うのでいくつかピックアップして自己流で解説することにする。

 

<アーサナ練習>

ポーズの練習である。

先生の指導のもと正しいポジションと呼吸を学ぶ。ヨガの教本には元々8400万種のポーズがあったとされており、これは地球に生息する全ての生物の数と同じだというのだ。そんな馬鹿な、、、一生かかっても覚えきれない。それどころか全てを学び終える前に死んでしまう!!と思った私。そんなことを思った人がきっと他にもいたのだろう、ベーシックなヨガポーズは84種類前後に絞られて現代に伝わって来たとされる。ハタヨガは簡単に言うと決まった形式での流れがなく、84種のヨガポーズの中から先生がいくつかのポーズを選んで流れを作る。横文字でかっこ良く表すならば、フリースタイルだ。

それとは対照的にアシュタンガヨガは、始まりから終わりまでのポーズの順番と流れが決まっている。身体をダイナミックに流れるように動いて行うもので、運動量は多く初心者にはなかなかハードなスタイルのヨガだ。アシュタンガは、南インドにあるマイソールというアシュラムが有名で、世界中からヨガの道を志す修行者が訪れるそうだ。私は日本にいる時に何度かアシュタンガのクラスを受けたが、あまりにもハードだったので早々にハタヨガ愛好家となった。まさかインドで毎日アシュタンガを練習することになろうとは思わなかった。

 

朝から元気にヘッドスタンドの練習をするヨガメイト

 

 

<シャットカルマ>

これはハタヨガを志すものが行う修行で、シャットカルマは肉体浄化の為の6つの行いという意味。

そのうちの一つにあるネティという鼻浄化を毎朝行った。下記の図を参考にしていただきたい。

 

ジャワネティの方法

 

 

こちらがスートラネティ。図の彼のように冷静な表情では出来ない。

 

初めはジャワネティという鼻うがい専用ポットに、ぬるま湯と塩をいれてポットの先を鼻腔に差し込み片鼻ずつ浄化していく。これがなかなか気持ちいい。嘘だと思ったら試してみて欲しいくらいだ。しかし誤って冷水の塩水で行うととんでもなく痛いので要注意。(もちろん経験済)

 

皆距離をとって顔を伏せながら行う様子が伺える

 

その後、スートラネティという細いゴムを片方の鼻腔から入れて口腔内から引っ張りだすという浄化法。

好きな人はおろか、友達や家族にさえ見られたくない醜態を晒しながら行う極秘修行だ。そしてこれがかなり難しい。初回から出来た者は誰もおらず、皆くしゃみが止まらず嗚咽も連発で断念、または鼻腔を傷つけて鼻血を出した者もいた(私)。そしてこのスートラネティは両方の鼻腔を通せずに途中で辞めてしまうメンバーが続出した。数日経過すると、先生も無理してやるものではないと言って無理強いしなかった。

 

しかしそんな中、負けず嫌いな性格の私は勝負する相手もいないこのゴム紐鼻通しを2〜3日何度も練習し、唯一両鼻の貫通に成功したのだった。これが出来たからといって後の人生において何の役にも立たないのだが。両鼻貫通記念日である。それが達成された瞬間、他の修行仲間たちから好奇の眼差しが向けられていたことは今でも忘れない。やはりインドに行っても変わり者のレッテルは早々に貼られていたと思う。しかしこの浄化法何がすごいって、20年ほど鼻炎に悩まされていたのに、この浄化法のおかげで完治したのだ。

朝起きると隣にティッシュ箱がないと不安になるくらい、朝は洗顔の前に鼻水を出すというのが長年のルーティンだった。しかしインドに来てからはその相棒とおさらばしたのだ。これにはさすがに感動した。

 

鼻炎に悩む方は、薬ではなく鼻うがいを全力でおすすめする。紐通しはやらなくてよし。

 

 

まだまだ修行エピソードはつづくので今回はここまで。

飽きられないように工夫したいところだが、ブログ初心者にはかくだけで精一杯だ。

 

明日も懲りずにかくよ。

 

人か牛かというほど、日常生活にナチュラルにとけ込む野良牛。

 

 

 

 

 


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