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今回、タウランガへ越して来て、初めての仕事の依頼があった。

現地の家庭からの依頼ということで、英語が使える、こどもと触れ合える、ということで気合いが入っていた。

しかし、今回は条件があり、初対面なのでこどもたちの反応次第では、面接でお帰りいただくことも承知で来て欲しいとのこと。

 

今回の家庭は、自宅から自転車で片道50分の距離なのだ。

息を切らしてさ、駆け抜けた道を、振り返りはしないのさ。

 

海沿いを横目に爆走

 

迷いまくりながらも、無事予定時間の10分前につくことができた。

自転車でやってきたことを伝えると、あきらかに引いていた。遠すぎるよね、と苦笑いをしていた。

 

こどもたちは、思いのほか人懐っこく、3歳と2歳の年子ボーイズで大変なことは重々承知の上、お預かりすることになった。

 

2時間のシッティング依頼だったのでそのあとに、他の仕事を入れていたのだが、お母さんが何を勘違いしていたのか私が何時まででも延長可能なド暇ベビーシッターだと思っていたらしい。

3時間半にしてほしいと急にお願いしてきたのだ。

 

さすがにそれは難しいと伝えると、これから夫と映画を観に行くから2時間じゃ映画の途中で帰ってくることになる。

最後まで観たい。と言われた。

 

事前のやりとりで、映画について言及してくれていればこちらも時間にゆとりをもって来たのになあと思いながら、2本目の仕事の時間をずらしてもらい、なんとかことは収まった。

 

去り際に、2歳の息子君はママの抱っこ以外ではぜったいお昼寝できないけれども、お昼寝はさせてあげてほしいというミッションを課して、夫婦はでかけて行った。

 

両親がでかけてすぐに2人とも、さみしくて泣く。ここまでは想定内。

いつもの私流、泣きたい時は泣くんだ作戦を決行。

You can cry . と何度か繰り返し、それぞれを抱っこして抱きしめる。すぐに泣きやんだ。

そしてそのままさんぽにでかけた。

 

2人も道行くモノや自然に敏感に反応し、おしゃべりが止まらない。2人の歩くペースが違うため、常に心臓ばくばく。

車が通る道を歩くときだけは手をつなぐというお約束の元、しばらくおさんぽを愉しんだ。

 

するとほどなくして、ママから電話が。雨が振りそうだから、洗濯物をいれといてほしいと。

タイミングが悪すぎた。子どもたちはたのしそうに、家からどんどん離れて我が道を行く。

2人がどこまで理解してくれるかは置いといて、正しいかも分からない英語で、あなたたちのマミーからミッションが来た。もうすぐ雨が振るらしいから家に帰って洗濯物をとりこむことになりました。ごめんけど、帰ります。

と伝えた。下の子は、そんなの知らんがな状態で歩きつづけ、お兄ちゃんは元来た道を戻りはじめる。

ちょ、頼むから、どっちかストーーーーーーーーップ。と軽くパニック状態。

 

年子の兄弟を育てている世界中のお母さんすごいや。特にこの年頃の子。

 

なんとか2人と無事に家に戻り、洗濯物ミッションに成功したわけで。ほっとしたのもつかの間、下の子が再び母を求めて泣き始めた。しかし、この泣き方はそろそろ寝るだろうと予想がついたので、抱っこして静かにゆらゆらすること5分。

 

腕の中ですやすや眠り始めた。そのままベッドルームへ。慎重に慎重にベッドに寝かしつけた瞬間、起きて泣き出す。しかしこんなことも想定内。諦めることなくトントンと一定のリズムで触れる。横にいたお兄ちゃんここぞとばかりに足をベッドに打ち付けて音を鳴らし始める。いや分かるんだよ、静かにしなきゃいけないときほど音たてたくなるよねーーー。

 

でも、シー。と何度もジェスチャーで訴える。

 

 

 

そして寝た。

 

 

 

 

今回の最大のミッションの寝かしつけに成功した。

 

 

残りの1時間半は、上の子とたっぷり遊び、御両親が帰宅する10分前に下の子も起きてくるというGOODタイミングで、無事終了した。

 

まだ舌足らずな子が話す日本語もかわいいけど、英語Verもかわいいいいいいいいいい。と、終止メロメロだった。

 

こどもたちがかわいすぎたあまり、なぜあなたはそんなにキュートなの?と問いかける始末。

奇妙な質問をしてくるおばさんに、目をまんまるくして黙ってしまった。

ごめんね。気持ち悪かったね。

 

 

 

帰りもまた自転車で戻る。

漕ぎ始めて10分で、シッター先の家の鍵を預かったままだと気づき、再び戻る。

 

さっきバイバイしたおばさんが再び家の前に現れたことが不思議なようで、家の中からこちらを見つめるキッズたち。

 

3時間フルに使った体力はほぼ残されておらず、帰り道はひいひい言いながら帰路についた。片道10キロはまあまあ遠かった。車の免許、切実にほしいな。

 

夫の自転車旅の過酷さをほんの少し理解できた気がする。

 

彼は、間違いなくバケモノだ。

 

 

澄んだ青が疲れを癒してくれる

 

 

おわり

 


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