警戒レベル1 5日目
昨日からファスティングを始めている。なんとなく体内を浄化したいという気持ちになり、昨日は飲み物のみで過ごしてみた。心なしかすっきりした気がしたので、これを1日置きにやってみようと思う。続くかどうかは謎だ。
ファスティング初日から、シェアメイトが目の前で美味しそうなフンギパスタを食べていたり、お酒を飲みながらポテチを食べていたりと誘惑がすごかった。これらに負けなかっただけでも頑張ったと誉めてあげたい。
ダイエット目的ではないので、ファスティングの翌日は栄養価のあるもの+好きなものを食べようと思っている。
今日は朝からケーキを焼いたり、スープカレーを作ったりして食事ができるありがたみを感じつつ、シェアメイトにもお裾分けをして皆で愉しみながら食べた。
今後のライフテーマのひとつに、Be Satisfied (足るを知る)があるので、軽いファスティングは自分にぴったりだ。
午後から散歩にでかけた。
散歩という名目で公園のベンチに座って、そこに遊びに来ている家族の様子を観察していた。
端からみると寒空の下、ひとり公園に居座り続ける挙動不審な女である。
そんな私にも何の疑いもなくそばに来て、愛嬌を振りまいてくれる2歳になりたてだという男の子がすこぶるかわいかった。
NZでは12歳までこどもをひとりにしてはいけないという法律があるので、年齢に限らず、皆家族で来ていた。
土曜日ということもあり、両親揃って来ている家庭も多かった。しばらく観察しているとあることに気づいた。
子どもたちを見守る親たちの中で、スマホを触る人がいなかった。
日本の公園の風景で気になっていたのが、子どものそばにいてもスマホに気を取られがちな親御さんが多かったことだ。
こどもが砂場に夢中になっている時、アスレチックで遊んでいる時、近くにいても心ここにあらずな人が多いなと感じていた。おそらく家の中でなかなか隙間時間が取れないからなのであろう。
NZ家族の風景は、こどもを少し離れたところから見守る(コーヒー片手に見守るパパはいた)もしくは、
こどもと一緒になって全力で愉しむ親御さんが沢山いた。
こどもと遊んであげる、公園で遊ばせるという感覚より、一緒に愉しむという姿勢が印象的だった。
目の前のこどもを一人の人として接しているからが故なのか、その風景が穏やかで心地いいものに見えた。
また公園の環境も素晴らしい。湖沿いというロケーションの良い場所にあるだけでなく、遊具の周りには木材チップが敷き詰められていて、万が一転んだり、高いところから落ちても衝撃を吸収しやすい地面になっていた。
話変わって、こどもをどこかに預けることに罪悪感を抱く親御さんはとても多いのだが、むしろ子ども(生まれたての赤ちゃんでも)にも、ひとりの時間(親から離れて過ごすことなど)が必要なのだ。
何歳のこどもでも、四六時中親からの監視、保護の元過ごすのでは息が詰まってしまうはずだ。
ベビーシッターとして担当していた家庭のこどもたちは、幼いうちから親以外の大人と関わっているので、おとなの言動をよく見ていて、そこから多くのことを吸収しているようだった。親御さんも、こどもたちが普段見せない顔や言動に、驚きと発見があって面白いと言ってくれていた。
ベビーシッターだけでなくても地域の託児所や、預かり合いで成り立っている団体もある。近くに親や親戚がいないからと諦めずに、自分の時間を確保することは、こどもにとっても良い刺激になるからと、ポジティブに考えられると良いのになと感じる。
親も子も、家族の時間と個の時間をそれぞれバランスよくもてるようになれば良いなと思う。
おわり