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警戒レベル     20日目

 

昨日のつづきである。

私たちが宿泊した場所は、Arthur's pass という場所だ。クライストチャーチが最寄りの中央部に位置する。

標高2000mを超える山々が連なり、往復1時間のショートトラックから、8時間の本格的な登山ルートまであり、トレッキング天国の地なのだ。

私たちが挑んだ山は、Avalanche Peak (1833m)だ。

 

往復6時間ほどの日帰り登山にはもってこいの山なのだが、今まで登ってきた山とは比べ物にならないくらいきつかった。

登山を昔からやっているような表現をしているが、まだ人生で5度目くらいの超初心者である。

しかし、この山は確実にビギナーコースではなかった。

噂によるとエキスパートコースらしいのだが、登山家Hちゃんによれば中級レベルらしい。

とにかく安易に登れる山ではないのであった。

 

登り始めから難所がつづく

 

登り始めはひたすら岩登りという感覚で、まだ緑の残る森林の中を進んで行く。

苔科の植物が多く、日本庭園を彷彿とさせる序盤の道であった。

 

時には川も渡る

 

 

日本庭園風の森林

 

 

登れば登るほど景色は美しくなり、振り返る度に魅せられ、まだ頑張れると気持ちも自然と上向きになってくる。

 

山の中腹に差し掛かると雪解けで濡れた地面や凍結した地面に苦戦したり、苦戦したりした。

雪は眺める分には好きだが、姿を変えてくるとかなりの厄介者なのである。山頂が見えてくると気温も低くなり顔や手がむくみだした。自分の手を見て豚足なのかな、と思うくらいパンパンにむくんでいた。

 

山頂ではないが絶景

 

山頂付近も岩登り(クライミング)が続いた。

足をうっかり滑らせたらあの世がすぐそこの世界に身を置くことは、命の尊さと死と隣り合わせの意味を体感する。

 

バランス崩したら死の危険がある所に笑顔で行く友人

 

山頂に着くと、今までで一番の絶景が目の前に広がる。感動や達成感といった言葉では表現しづらい、なんとも言えない満ち足りた気持ちになる。ひとりでは絶対に来ることができなかったこの山に連れて来てくれた二人には感謝の気持ちでいっぱいだ。

 

山頂で、おにぎりを食べた。間違いなく美味しいだろうと断言していたそれは、石けんの味がした。

 

 

せっけん風味のおにぎり

 

今朝、手を石けんでしっかり洗い過ぎた直後に握った為、匂いが米にうつっていたのである。

お腹が空いていたので完食したが、山頂で食べたおにぎり(せっけん風味)は、全然美味しくなかった。

急いでおにぎりを胃に流し込み、バナナとリンゴで口直しをした。

その後デザートに食べたココアオレオの美味しさと言ったら、とんでもない破壊力である。

この美味しさを感じるために、おにぎりが石けん味だったのかもなと思えた。

 

 

しばらく絶景に酔いしれたあと、写真を撮りまくった。目にも焼き付けつつ、シャッターを切りつづける3人。

 

 

写真を撮る人を撮る人を撮る人

 

 

美しさのあまりでるため息はもちろん白い

 

それぞれが、ここも良いよ!いや、ここも良いな!と360度大パノラマの景色を前にはしゃいでしまうほどだった。

 

 

パノラマでも写真じゃ伝えきれない絶景

 

登山をすると山頂で大の字ジャンプをするのが定番になりつつあるのだが。今回は、疲れ果てていたのもあり、足の開脚が足りずに控えめのジャンプとなってしまい、反省である。

 

 

疲労困憊後のジャンプ

 

 

 

 

下山を始めてしばらくすると、登山中のシェアメイト、Iちゃんと偶然会った。

はるか我らシェアハウスから550kmの山の中で、偶然会ったのだ。興奮どころの騒ぎではない。ハグをし合って別れた。

 

イッツァスモールワールド

 

 

下山中には、何度もスリップして転び、足も捻ったりして、岩山下山の厳しさを知った。

私みたいにいつもへらへらしている人間には、どこかで洗礼があるのだなあと思うことにしている。

しかし、普段から体幹を鍛えているからか最近転んでも軽症中の軽症で、翌日には完治している。治癒力万歳。

 

下山もなかなかのハードモード

 

 

帰りに、小さな町で夕食を取った。何を食べるか悩み、インドカレー屋さんに行った。

2日目のカレーが実現したのである。

 

ひさしぶりの本格インドカレーは刺激が強くもやはり美味しかった。

Kさんは人生で初めてのインドカレー屋だったらしい。彼のはじめて記念日に立ち会えて光栄であった。

 

ビリヤニとバターチキンとベジタブルカリー

 

 

食後、疲れた身体を休めることなく6時間運転し続けてくれたKさんと助手席に座って会話を盛り上げていたHちゃんには感謝しかない。後部座席に揺られて寝てしまった私の罪は深い。

ありがとうとごめんなさいが混じった複雑な感情を抱き、家路に着いた。

 

 

2日間とても楽しい旅行となった。ニュージーランドがどんどん大好きになる。毎日大好き更新中。

 

ふたりとも、ありがとう!

 

 

 

 

 

 


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