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NZへ来てから、揚げ物料理は自宅でつくらないポリシーでやってきた。

ズボラな性格が故のただの言い訳だ。結婚して揚げ物をした記憶は片手におさまる程度である。

いつのまにか、すきだった鶏のからあげもエビの天ぷらの存在も私生活から遠のいていた。

 

夫は揚げ物がすきなので、外食をするとここぞとばかりに注文していた。

 

NZに住んで1年が経った頃、夫の誕生日が近づいて来た。

彼のリクエストに応えようと、外食を期待しつつも食べたいものを聞くと、家で天ぷらが食べたいとのこと。

想定外のリクエストに、天ぷら?!?!と、聞き返す。

何度聞いても、天ぷらのリクエストが覆ることはなく、渋々誕生日のメニューリストに加えることに。

普段から揚げ物をしている人からしたら大げさだと思われるかもしれないが、揚げ物ド初心者が自宅でお店のようなさくさくした仕上がりにできると到底思えなかった。

それに、大量の油を使うことにも気が引けるし、後処理やコンロ掃除のことまで考えると、前日辺りから気をたしかにしておく必要があった。

 

当日、作リ始める前から入念にレシピをチェック。

普段ならレシピの分量や行程を無視しがちなのだが、このときばかりは中堅ハチ公並に、慎重に忠実に従った。

 

しかし肝心な揚げる際のポイントをいくつか見逃しており、天ぷらと呼ぶには失礼すぎるやろ、という代物が完成した。

かろうじて衣が食材の半分にまとわりついている油をまとった何かだった。

惨敗の大きな原因は、一度に沢山の食材を入れて油の温度が下がった為だと思われる。出来上がりを見て愕然とした。

 

 

 

メインにするはずの天ぷらは即座にサイドメニューへと都落ち

 

 

夫は基本なんでも美味しいと言ってくれるのだが、この日は失敗したので先に謝罪をするも、美味しいと言ってくれた。

きっと時間をかけてつくったことへのねぎらいの言葉なのだと思う。大量につくったのにもかかわらず完食してくれた。

 

それから揚げ物のことは記憶から抹消し、日々ノンフライのものばかりをつくり続けた。

 

先日、急に鶏のからあげが食べたくなったので、揚げ焼きでやってみることに。

これは油を少量しか使わず、行程も難しくないので、ズボラな私にぴったりの方法だと前々から目はつけていた。

 

ヘルシーかつ火が通り易いように、鶏の胸肉でやってみた。

こちらはとあるレシピに忠実に従ったのだが、前回と同じ失敗&信じられない失敗のダブルミスをおかすのであった。

まずは時短の為に、熱した油に全ての肉を入れた。前回の失敗を活かせなかった。ズボラにもほどがある。

その直後何を思ったのか、IHコンロのスイッチをOFFにして気づかないまましばらく放置していた。

当然油の中に放置された肉たちは、だんだんと生温くなる油にたぷたぷに浸り、衣はふやけた。

お風呂に入っていい感じにのぼせた人の指先状態である。

 

柔らかい衣を纏った唐揚げは嫌だ

 

 

ショックを隠しきれずに意気銷沈して食卓の上に出した。またもや夫は、味つけは美味しいよ、と言って完食してくれた。

このときばかりは能天気な性格の私も久しぶりに悔し涙を流した(心の中で)

次回近いうちに絶対リベンジすることを誓い、3日後に再び揚げ物に向きあった。

 

 

結果、厚さ約2ミリほどの少量油でさくさくの唐揚げをつくることに成功した。

今回は下味をつけた鶏肉に、米粉をまとわせ馴染ませたあと、更に片栗粉でコーティングをした。

記録の為に、揚げる際のポイントをまとめておく。

①180度に熱した油に、フライパンに入る量の半分の鶏たちを投入(油の温度を一気に下げない為)

②片面ずつ3〜4分中火で揚げ焼きにするが、一度投入した鶏たちには触れない。

③揚げ終わった鶏たちは、キッチンペーパーの上に寝かせて少し休ませる。(油を吸い取ってもらう)

 

これらに気をつけるだけで、簡単においしい唐揚げがあっけなく出来てしまった。

夫が前回よりも倍のスピードで食べ進めていたところを見ると、そういうことなのだろう。

 

これからは、きつね色のさくさくした彼らに会いたいときに会える。

 

 

 

まだ改善の余地はありそうだが納得の行くレベルまでいけた

 

 

 

 

 

おわり

 

 


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