ロックダウン29日目
またいつも通りの日常がやって来た。今日でロックダウンから4週間が経った。過ぎてみればあっという間だった気もする。
ロックダウンになってからは生活そのものを楽しむことに集中できた気がする。高校生でアルバイトを始めて10数年、仕事が日常の中に当たり前にあった。仕事をせずに暮らした時間は、大学卒業後の1年間(フィジー留学)と、インド修行の1ヶ月くらいで、それ以外の大半の時間を仕事に費やしていた訳だ。
2年ぶりにこのような時間を持てて良かったと思えた。コロナが与えた世界への影響だけにフォーカスすると、ネガティブなことばかりが浮かんでしまうので敢えて避けている自分がいるのもまた事実だ。もちろん情報は常にアップデートしているが、それぞれの国の政策に従い、ただ収束を願う他ない。
この4週間で毎日やっていたことをここに記録しておこうと思う。
3食ほぼ同じ食事(食生活管理の徹底)
ブログを毎日更新
ピラティスインストラクターの資格勉強
英語とオランダ語の勉強
バレエストレッチ、ヨガ、ピラティストレーニング
近くの森をラン&ウォーキング
ほぼ毎日同じことの繰り返しだったが、24時間では足りないと何度も思うほどなかなかタイトスケジュールだった。
中でもブログに関しては、初心者というのもありひとつの記事をかくのに2〜3時間を費やしていた。
何度も読み返しては言い回しの変更、誤字脱字を修正してようやく完成する。これを何年もやっているブロガーやライターの方々を心から尊敬する。自分はいつまで続くかわからないけれど、かく楽しさと難しさを知ったのでもうしばらく続けたい。
夫が旅に出ているときは、毎日平均80キロほど自転車で走ったあとに毎日ブログを更新していた。
自分もかく側になってからそれがどれだけ大変なことか身に染みて分かった気がした。
そんな今日は久しぶりに湖畔沿いへ散歩に出かけた。往復1時間半の長めの外出だった。
丁度そのタイミングで、日本の友人から電話があったので歩きながら会話ができ、ひとり散歩がふたり散歩になった。
彼女に綺麗な景色を見せたくてビデオ通話にすると、美しい山や湖の景色に良いリアクションをしてくれた。こういう電波の使い方って良いなあと思う。彼女のおかげで孤独を感じることなく、それはそれはにぎやかな時間になった。ありがとう。
山には雪が積もり、湖畔沿いの木々は綺麗に紅葉している。贅沢な景色だといつも思う。
2日前にはオーロラが観測されたようで、友人がわざわざ知らせてくれたのにも関わらずすでに寝ていた自分を悔やんだ。
クイーンズタウンへ来て間もなく3ヶ月が経つが、毎日同じ景色を見て、その度に心を揺さぶられる。
人の表情のように自然もいろんな表情を見せてくれるから飽きないのだと思う。
空の色、風の強弱、空気の匂い、鳥の鳴き声、山の風景、湖の色。全てが調和していて、同じ瞬間はきっとない。
そんなことを考えていると、ここでの暮らしをどうしても愛おしく感じてしまうのだ。
まだ秋を楽しんでいたいから、冬にはもう少し我慢してもらえたら良いのにな。
明日はインド旅のつづき、またかいていくよ。