警戒レベル2 6日目
今日も清々しい朝日と共に1日が始まった。
天気が良かったのでタウンまでランニングがてら、お気に入りのカフェでコーヒーをテイクアウト。
家からタウンまで林道を抜けて行く。いつもと同じようで違う美しい景色に何度心奪われたことだろう。
このなんでもない日常に幸せを感じる。
2日前のことだ。夫がこれから飛行機でクイーンズタウンに向かうことにしたと連絡が入った。
自転車でオークランドから走ってくるという計画だったのに急にもほどがある。コロナでいつまたロックダウンになるか分からないから先に会っておきたいと言うのだ。楽観主義な私とは対照的に、とても慎重な夫が下した決断だった。
ということで本日4ヶ月ぶりに再会を果たすことになった。
最後に会ったのは、1月のケニア、エジプトだったので不思議な感覚だった。とにかく元気で再会できて何よりだった。
夕食は、以前から行きたかった日本食レストランTatsumiへ。
4月の結婚一周年のお祝いを兼ねて、ひさしぶりの外食にテンション爆上がりである。
夫は朝から何も食べておらず、2人とも見た目にもかなりこだわったハイクオリティな日本食をハイペースで食べていたのでお店の方もきっと引いていたはずだ。
でもひとこと言わせて欲しい。それくらい美味しかったのだ。
もちろんホスピタリティも素晴らしく、瞬時にこのお店のファンになった。
テーブルを担当してくれた女将さんのような所作が丁寧な人に憧れている。
そろそろ大人の女性としてしなやかさを身につけるべきなのだろう。
しかしこのがさつな私には、オリンピックでメダルを取るくらい難しいと思う。
私は、女将さんのブログを以前から拝見していたのだが、なんと彼女も私のブログを読んでくれていたそうで、心底嬉しかった。そして予約もしていないのに、結婚記念日のことや久しぶりの再会ということなども知ってくれていて、デザートにメッセージプレートを準備してくれた。
感動した。
女将さんの旦那様が元フレンチのシェフだということもあり、和と仏の絶妙なバランスのこれまた美味しすぎるデザートだった。なんでもすぎるということはよくないと思うのだが、食事に関しては別だ。
美味しいの先には、美味しすぎるという言葉が腑に落ちてたまに使ってしまう。
わざわざここのデザートを食べにくるお客さんもいるほどらしい。納得。
抹茶のフォンダンショコラと黒ごまのクリームブリュレ。どちらも初めて食べたが毎日食べたいくらいだ。
飲食店スタッフを長いことやってきているからか、外食に行くとサービスに関しては、自分の中での基準がどうしても厳しくなってしまう。
ここの女将さんのホスピタリティは本当に素晴らしく、受けていて心地の良い接客だった。追加注文のタイミングや取皿交換のタイミングなど、細かいことを言うときりがないのだが、とても自然で絶妙なタイミングなのだ。料理のおすすめや説明も丁寧でわかりやすかった。
こんなお店は、コロナによって客足が減ってもかならず復活すると断言できる。というかまた賑わって欲しいと一見の客ながら願わずにはいられない。
女将さんの素敵な笑顔を見て、私もまたいつかどこかの飲食店で働きたいと思った。
Tatsumiのおふたり、良い時間をありがとうございました。
明日からは夫としばらくのんびり過ごすことにする。
おわり