ロックダウン14日目
今日はシェアメイトに米粉でお好み焼きをふるまった。お返しに生焼けの失敗したチョコレートケーキと巨大ミートボールトマトパスタが私の元へ。その失敗ケーキは捨てるというのでもったいなくて2ピースも食べた。こんな時自分の中から湧き出てくるもったいないばあさんは厄介である。
そして言うまでもない炭水化物の大渋滞。胃が警告を出し始めた。こんなこともあろうかと、普段の食生活は低カロリーの野菜や低GIフルーツを中心に食べている。ブラジル人ファミリーとのシェアハウスでは、常に非常事態ヘビーカロリー摂取宣言に備える必要があるのだ。明日からも食事管理とトレーニングに勤しむと心に誓った。
こんなくだらないブログをかいていているそばで、シェアメイトママのストレスは限界に達したようだ。やんちゃボーイの元気あり余る行動に怒り狂ってリビングが静まり返っている。今日1日は彼女にとってBaddayだったらしい。
ストレスでもうどうにかなりそうよ!
I'll kill you !(もちろんジョーク)と首をつかまれた私は笑うしかなかった。気分はまるで映画のワンシーンに登場する脇役だ。
兎にも角にも喜怒哀楽を出せるだけ健康ということなので問題なし。コロナでもなし。オールオッケーである。
今回は、ニュージーランドにて遠距離生活となった私達夫婦のおはなし。
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意外とふたりの写真が少ない
ご存知の方もいると思うが、夫は自転車で世界一周という苦行を楽しむ旅人だ。過去にアメリカ大陸と南米を走破し、ヨーロッパを途中まで走ったところで一度帰国し自転車屋さんを始める。3年ほど働いた後に昨年の9月からアフリカ、ヨーロッパ、アジア横断の為再び旅に出た。
出会って半年で入籍、結婚して半年で遠距離となった為周囲からは何故このタイミングで結婚したのか、これから先どうやって生活するのかなど多くの質問が飛び交った。結婚に至るまでには様々な癖の強いエピソードがあるのでそれもいつか話せたらいいなあと思う。オネエタレントの日出郎さんは私たちのキューピッドである。
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キューピットの日出郎さん
思い返せば2018年の夏頃まではあと少なくとも5年は独身だろうなあなんてぼやいていたのにもかかわらず結婚したものだから友人たちは頭のネジが何本か外れている女の奇行は理解できないと思っただろう。
自分でも自分のことを未だ理解しきれていない。きっと死ぬ時まで新しい一面を知りながら生きていくのだと思う。
人生はいつも何が起こるかわからないからこそ面白い。
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マサイマラ国立公園にて
話を戻そう。
夫はこの自転車旅は生き甲斐だと言っていた。人生をかけてやりたいことがあるのは素晴らしいと思う。
たった一度きりの人生を、五感をフルに使って楽しめるものならなお良しだ。
旅の話だけを聞くとどれだけ過酷かはイマイチ伝わって来ないのだがシンプルに説明すると、、、
毎日約100Kmの距離を朝から晩まで走り続けるのをひたすら繰り返す旅だ。40kgほどの荷物をのせて未舗装の道や砂漠もこえて行く。非公式キャンプサイトという名のテントが張れそうな場所を見つけては、村人に許可をもらって夜を越す。アフリカでのキャンプ生活は治安の不安だけでなく、いつ襲ってくるかわからない野生動物にも怯える日々だ。正直何が楽しいのか理解不能だ。しかし夫は楽しくて仕方がないと笑顔で語る。
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エジプトのダハブはヘブン
お互いの共通点は少ないが、ふたりとも未開拓の地へ行くのが好きだ。見知らぬ地へ足を踏み入れた時のわくわくする気持ちは共感できるので、この旅の終わりまで応援しながら見届けようと思っていた。
昨年9月に出発した旅はあっという間に半年が過ぎ、南アフリカからエチオピアまで走りきった。
総距離8000Km。ここだけの話私は夫のことを忍耐力オバケだと思っている。
年末年始は彼のいるケニアで合流し、マサイマラ国立公園でのサファリキャンプやエジプトのリゾート地ダハブでゆったりとした時間を過ごせたのはとても良い思い出となった。以前からの夢であったケニアでのサファリドライブやスキューバダイビングなど旅先でのやってみたいことをすべて叶えてくれた優しい夫に感謝の気持ちで一杯だ。
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マサイ族のマークと共に
こんな遠距離生活があと残り1年半続く予定だった。
しかし今流行の最先端をゆくコロナヴァイオレス(2020年の流行語大賞はコロナで決まり)により二人の予定が大幅に狂う事態となった。
続きはまた明日。
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野生のキリンは想像を超える美しさ