前回のロードトリップのつづき。
Sちゃんの住むOhakuneに別れを告げて、Haystingsへ向かった。
今回の目的は、半年前に働いていたQueenstownのレストランに3日連続で食べに来てくれたお客さんと再会するためだった。
なぜ、今回再会が実現したかと言うと、、、
Sちゃんのホストマザーの妹夫婦だったのだ。この事実を知ったときの衝撃と言ったら言葉にできないほどだった。
ホストマザーが、妹にSちゃんが私に会いにクイーンズタウンへ行ったことを話すと、もしかしてその子って、、、という流れから私の特定に繋がったらしい。
私も、彼らのことをよく覚えていた。たった1週間ほどの滞在にも関わらず、同じ店に3日連続で来てくれるなんて滅多にあることではないのと、彼らが食事だけではなく私の接客を気に入ってくれたということを直接話してくれて嬉しかったからだ。まさか自分の名前まで覚えてくれていたなんて感激だった。
大学時代に、今でもなかよくさせてもらっているバイト先(イタリアンレストラン)の上司や先輩から、接客のイロハを徹底的に教えてもらったおかげで、異国の地でもゲストに喜んでもらえるサービスができたのだと思う。
Haystingsに着いて、Glenn夫妻の家に向かった。半年ぶりにこのようなカタチで会えたことは、奇跡であり必然的にも感じた。
彼らはHaystingsで有名な丘に連れ出してくれて、しばらく景色をたのしんだあと、私たち夫婦だけで丘を散歩する時間までくれた。
その後、彼らの可愛がっている孫たちの家にも寄ってくれて家族を紹介してくれたのも嬉しかった。
夜は、Glennのワイフが日本食をつくってもてなしてくれた。私たちの為にレシピを見ながら一生懸命つくってくれてありがたかった。彼らの自然なホスピタリティが心地良かった。
食卓でも緊張している夫に、もっと食べてね、と緊張をほぐしてくれるように言ってくれて、英語もゆっくりと分かりやすく話してくれたのもありがたかった。
ふたりとも穏やかで優しくて、絵に描いたような素敵な夫婦だ。話せば話すほど好きになった。
朝は、庭の木々にやってくる鳥たちを部屋から眺めるのが好きなのだと話してくれた。何気ない穏やかな時間を慈しむ気持ちをもって生活することの大切さに気づかせてくれた。
また夫婦それぞれで趣味があり、孫たちと趣味を共有しているという話もほっこりした。いくつになっても好きなことがある人は魅力的だし、世代を超えて一緒にできる趣味があるのも良いなあと感じた。
私たち夫婦は共通の趣味がないので、一緒に楽しむ何かはないが、それも有りだと思う。
さんぽや食事の時のコミュニケーションさえあれば良いのだと思えてから気も楽になった。
共通の趣味があるのも良いし、逆に全くないのも面白くて良いなと思えた。
趣味が異なっていてもお互いを尊重し合い、自然体でいる彼らと過ごした中で気づくことができた。
翌日は、NZ最大のファーマーズマーケットに連れ出してくれた。
朝焼きたてのパンを買い、コーヒーを飲んで、木の枝にとりつけられたブランコで遊んだ。
穏やかな日曜日の朝を目一杯満喫した。
短い時間だったが、次はクリスマスに遊びに来てね、とお誘いを受けた。
今後も交流をもてることになって幸せだ。
ありきたりの言葉になってしまうが、素晴らしい出会いに感謝。
ありがとう。
おわり