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41週5日目

 

乳児用ミニマムサイズベッドを寝室に設置

 

まめの胎内在住VISAがまもなく期限切れとなる。

42週を過ぎると、地球という混沌とした世界へ強制送還だ。

ここ数日、覚醒したかのように胎内で踊り狂う我が子に苦笑いをしながら、眠れない日々を過ごしている。

 

今週は、3日おきにMidwifeが検診に自宅へ来てくれている。

元気ー?と聞いて来た彼女に、待ちくたびれて疲れたよと、苦笑しながら本音を漏らす。

助産師暦が長い大ベテランでおおらかな彼女も、ことごとく外れる出産予測日に少し戸惑っている様子だった。

 

今回は、いつもの検査に加えて内診をしてもらった。日本でいうぐりぐりというやつだ。

これが想像以上に痛かった。こんなことくらいでひーひー言っていては、出産の時どうなってしまうのだろうと思ったが痛いものは痛い。

そしてちょっぴり期待していた子宮口の開きは、柔らかくなっているものの未だ閉じているとのこと。

君はどれほどのんびり屋なのかい、とため息まじりの笑みがこぼれた。

それでも良く動くし、心拍も異常がないのであと3日様子をみようと提案してくれた。

 

まめよ、君に与えられた胎内在住資格は残り3日だぞ、とプレッシャーをかけざる負えない状況になってきた。

午後から、念には念をとエコー検査をすることに。

まめとは実に5ヶ月ぶりの再会である。夫はここへ来てはじめてのエコー付き添いに気分が高揚していた。

 

久しぶりに対面したまめは、それはそれは大きく成長しており、頭部は直径9センチ、心なしか長足スレンダーボーイへと変身していた。

前回の24週エコーでは、画面全体にまめの姿が写っていたが、今回は画面におさまり切れずにフレームアウト状態だった。

それでも気持ち良さそうにぷかぷか浮いていて、小さな手で口元を隠すシャイまめが可愛くて、終始夫婦2人のにやけがとまらなかった。

 

入念な身体検査の結果、異常もなく健康であると診断されほっと一安心だった。

 

帰りに、必要なベビーグッズを買って帰宅した。

 

みているだけで癒される動物柄の乳児服

 

 

こうして夫婦2人で、まめを迎えた新生活についてあーでもない、こうでもないと言いながら少しずつ準備を進めて来た。

振り返ってみると、いつ会えるか分からない小さなヒトとの対面の日に想いを馳せて過ごした日々は、穏やかで幸せに満ち足りていた。

そんな時間をぎりぎりまで愉しませてあげたいというまめの計らいもあるのかもしれない。

もしや、ホスピタリティ溢れる性格なのか、焦らし好きのマイペース屋か。

はたまた、人生の中で1番ママという存在を少しでも長く近くに感じていたいマザコンか。

まめの性格を勝手に分析するくだらない時間もすべて愛おしかった。

 

 

 

41w5d Scan

 

 

 

 

 

 

あとほんの少しだけ、急かさずにきみのことを待ってみるよ。

 

 

おわり

 

 

 

 

 

 

 


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