9月1日。
こちらは、暦の上では春の始まりである。
羊のベビーラッシュがまもなく始まり、9月末には桜が咲くらしい。
すでにたのしみなイベントが2つもあり、うはうはしている。
そんな9月初日は、George Cafeという、Mt.Maunganuiで人気のカフェに友人と行ってみた。
ここは、オーナーふたりの食材へのこだわり、気づかいがすばらしく、ほぼ100%彼らのガーデンで育てた野菜やフルーツたちが、このお店のメニューに使われている、自給自足オーガニックカフェなのである。
このことを知って、さらに行ってみたくなった。
店内はプランターが壁にかけてあったり、バナナがつるしてあったり、狙っているおしゃれさというより、各所に散りばめられているこだわりが一体感を生み出し、自然とおしゃれ空間を演出しているような感じだ。
ここで、ブラウンマッシュルームとひよこまめペーストのトーストを注文。ナイフとフォークでなかなか切れないトーストに悪戦苦闘したので、もっとおしとやかに食べたかった。
友人が頼んでいたグラノーラは、美味しさのあまり食べきってしまうのがもったいなかったそうで、ゆっくりと幸せとグラノーラを噛み締めていた。
彼女が、これは週1ペースで一生食べたい。と言っていた。表現がリアルである。
その後、アジアンマーケットやオーガニックストアで買い物をたのしんだ。
タウランガ最大のアジアンマートに、井村屋のあずきバーが箱入り1000円で売っており、高級アイスと化していた。
もう少し暑くなったら、いつか食べたい憧れの井村屋。いつの間にか遠い存在となってしまい、さみしい限りだ。
本題は、美容師である友人が髪を切ってくれることになっていた。自宅でお客さんをカットしたり、出張でお家に切りに行ったりしているそうだ。今回は、ピラティスのLessonを提供する(スキル交換)代わりにカットをしてくれることになった。
彼女の自宅は、見晴らしの良い高台にあり、窓からは青々とした木々が見え、遠くには山も見える絶景美容院なのだ。
簡単に希望のスタイルを伝えて、あとは切り終えるまでのおたのしみなのである。鏡がない方がリラックスできて良いなと思った。彼女の魔法の手で沢山の人を幸せにしているのだと思うと、あらためて良い職業だなと思う。
私の知っている美容師さんたちは、仕事への愛が自然と伝わってくる、パワフルで優しい人ばかりだ。
NZでもそんな人に出会えて本当に良かった。
ちなみに、NZの美容師は、専門学校を出たらすぐに美容院でスタイリストデビューらしい。指名がなく誰でもオッケーにした場合、本日、お客さまの髪の毛を初めて切ります。的な新人に当たる可能性もあるということなのだ。
日本は、下積み時代が長く、スタイリストに昇格するまでがいかに大変なのかを思い知る。だからこそ世界的に見ても、多くの日本人美容師が評価されているのではなかろうか。
昨年の9月から美容院に行かずにいた私の髪の毛は、暴れ放題で痛みもひどかったので、ようやく手入れが完了して髪も喜んでいるに違いない。
髪を切ってもらったあとは、彼女が淹れてくれたコーヒーと共に、人気店spongedropという甘過ぎない最高に美味しいカップケーキを食べた。
チャーミングなオーナーがイギリスのパティスリで修業を積んで、地元に戻ってこちらのお店をオープンしたとのこと。
女性にはたまらないビジュアルと、優しい甘さが癖になる一品であった。おすすめはソルトキャラメル。
3時のおやつを満喫したところで、時間に余裕があるからと、わざわざ自宅に来てくれて夫の髪まで切ってくれた。
ロングヘアをなかなか気に入っており、見た目だけはサーファー(一度もやったことはない)の夫は、若干名残惜しそうにロンゲに別れを告げていた。
夫婦で9月の良いスタートを切らせてもらえた。
Mちゃんありがとう。
最後の最後にピラティスのLessonをして、あっという間の休日のようなたのしい平日だった。
今後は自宅でのピラティスLessonも少しずつやっていけたらなと思っている。
おわり