今日から2泊3日のショートトリップに出かけている。
今回も、Kさんが運転の元、Hちゃんと2人で主に計画を立ててくれて、私はただついて来ただけの人である。
いつもなんの役にも立たない私に声をかけてくれて感謝しかない。
Kさんはこちら周辺を知り尽くしているので、道がどれくらい舗装されているか、ルートの距離や時間までも把握している南島のプロフェッショナルと心の中で呼ばせていただいている。
Hちゃんも、車で走る景色に山が登場する度、即座にアプリを駆使して、何の山かを教えてくれる。
彼女は地理と山やトレッキングコースに関して南島を網羅していると言っても過言ではない。そして体力も人並み以上なので、心の中で体力おばけと呼んでいる。
そんな私は、いつもどこに行くのかGoogle Mapさえ見ずに来てしまうので一人だけ話に全くついていけていないが、とにかく全てがアドベンチャーになるので、驚きとわくわくはふたりの数倍になっているかと思う。
そんな今日は、マウントクックが一望できるモーテルまで寄り道をしながらやって来た。
まずはBlue poolという蒼い川へ。
はじめて目にする絶景に、終始大興奮であった。あおいあおいあおいよー!
と、ボキャブラリーの少なさをこれでもかと披露していた。
私の中で、時間をかけずに絶景に辿り着けた場合、「お時間以上景色!」
と言うことにしている。
お値段以上ニ○リのぱくりである。
ニュージーランドにはそのようなお手頃な時間で絶景を見れるポイントがこれでもかと点在している。
敢えて4文字熟語にするなら絶景天国や、羊山羊牛、鳥鶏沢山などで表せる。
夏には川遊びをする人で賑わうらしい。その代わりに、石切りをしてしばし楽しんだ。ふたりともとてもうまい。なにか特別なレッスンをしていたんじゃないかと思うほど石をコントロールしており、ぴょんぴょんぴょんとどこまでも飛んで行く。かたや私の投げる石たちはチャポンで終了のものばかりだ。
センスもなければ石にも遊ばれている気がしてならなかった。(被害妄想)
その後、そのエリアにひとつしかない飲食店へ向かった。ハンバーガー屋さんだった。
フィッシュバーガーを注文したら、フィッシュアンドチップスwithバンズのような代物が運ばれてきた。
フィッシュが大きすぎて、バンズに全く収まりきれていなかったのだ。
美味しくいただいたが、やはりフィッシュ&チップス要素が大部分を占めていたので胃もたれがすごかった。
目の前の二人は美味しそうに、ノーマルタイプのハンバーガーを食べていた。
4文字熟語にするなら選択失敗である。
そんなこんなで、夕日に染まる美しいマウントクックに感動し、湖にリフレクションするという噂のスポットまでジャングルを猛ダッシュして向かったが日が沈んでしまっていた。それでもカメラオタクの方々が三脚をセットして3秒に1度のペースでシャッターを切り続けていた。
よほど、人気スポットなのだろう。
日没後にも関わらず10人くらいの観光客がいた。(これ多い方)
今夜宿泊の宿は、Mt cook view motelという名前だけあって、マウントクックを一望できる素晴らしいロケーションに建っている。
そこで、なんと。餃子県出身のKさんが餃子のタネをつくってきてくれた。
それをみんなで包んでいただいた。
そしてHちゃんは、元餃子屋の店員というのもあり、水、蒸、焼それぞれの包み方を変えるという神業をさりげなく披露してきた。ここでも私の出番はないように思われたが、サイドディッシュのスープを担当させてもらい、ふわっふわの卵スープを作ることに成功した。
明日の朝は、美味しいオムレツを用意しようと密かにはりきっている。
本場の水餃子と焼き餃子をお腹いっぱい食べれて幸せだった。
まさかニュージーランドのモーテルで餃子パーティができるとは。
明日はいよいよ本命の、片道7時間かけて、秘境の温泉があるロングトレッキングである。
これも未だに地理を理解していないままふたりについていくだけである。
せめて足手まといにならないことだけを肝に銘じて、冒険心とほんの少しの警戒心を持って出発しよう。
おわり