警戒レベル2 5日目
昨日のことだ。私が入会している四隅大輔さんのオンラインサロン内で急遽決まった対談イベント。
四隅大輔さんと対談してみたいテーマを決め、サロンのメンバーがどの対談を聞きたいが投票する企画に参加したのである。
わたしは、子育て先進国ニュージーランドについて語りたいと申し出た。
するとありがたいことに沢山のメンバーが投票してくれ、30分の対談が急遽決定したのである。
嬉しさのあまりこの日はずっとそわそわしていた。どんなことを聞こうか、何を話そうかを簡単にメモし始めると話したいことが多すぎてまとまらなかった。そして慌てふためいたあげく、そのメモを全消去していた。
自慢じゃないが失敗や過ちを犯すことになら慣れている。しくじったらそれはそのときだと言い聞かせてズーム対談に望むことにした。
一度来日した際のイベントでお会いしたことがあるだけで、会話はほぼ初めましてだったが気さくで優しい人柄が画面越しから伝わって来て、緊張の二文字は湖へと沈んでいった。
ちなみにいつも大輔さんは、自宅がある湖畔の森からメッセージを届けてくれるので私も彼と同じようにワカティプ湖と山が一望できるベランダに湯たんぽを持参して参加した。
のちに視聴してくれたサロンメンバーから背景の湖がきれいだったとコメントをもらえて身体を張ったかいがあったと思った。
まずは、このような貴重な経験をさせてくれた、大輔さん、企画者のじゅんじゅんさん、投票して視聴してくださったみなさんありがとうございました。リスペクトしてやまない大輔さんと1対1で話せる日が来るなんて、、、
行動に移し続けたかいがあった。そして、子育て関連のブログを更新するたびに大輔さんからコメントがあってそれも励みのひとつだった。
ついに四隅大輔さんとの対談が始まった。
初めまして。と言うと、AKOちゃんのことはもうよーく知ってるよ!と、言ってくれたのだ。
憧れの人が自分を知ってくれていることがこんなにも嬉しいとは。
私は、大輔さんが父親になった時の、子育て話について質問をした。
彼は、こどもの意志を尊重した自由な教育をしたい。
自分は自然が好きだけど、こどもは都会が好きでも良いし、LGBTだって良い。
その子を個として認め、全肯定してあげたいという大輔さんの温かさが伝わってきた。
例え話で、川に遊びに行ってこどもが川に近づいて入っても止めることはしない。(安全面を考慮した上で)
川に流されそうになったら助けると。
共感する話ばかりで、良い意味で私の予想通りの回答だった。
見守ることは、簡単そうに思えて、実は意外と難しいことなのだと思う。
大事なわが子を危険に晒したくない、大切だからこそ守りたくなってしまう。
子を見守るということは、親の忍耐力が必要だ。とモンテッソーリ教育を学んだときに、講師の先生が言っていたのを思い出した。
こどものやりたいことに対して、すぐに口や手を出して助ける、やってあげることは簡単だ。
しかしそれをぐっとこらえて見守ることでこどもの自由度は高まり、自主性が育まれるのだ。
また、大輔さんはこどもに色んな世界を知ってほしいとも言っていた。
親が見せたいから見せるのではなく、こどもにさまざまな世界があることを教え、その子が望んだときに、
タイミングやきっかけがあれば見せる。(海外旅行に連れて行くなど)
親が旅行好きだからといって、こどもも必ずそうなるとは限らない。
大輔さんの場合は、お父さんがアメリカが好きだったこともあり、中学時代に初めて現地へ行って衝撃を受けたそうだ。
それがきっかけとなり、アメリカへの留学に繋がったということも話してくれた。
子供時代に親からしてもらって嬉しかったことは、自然と自分の子にもしたくなるのかなと思う。
また、親からされて嫌だったことは自分の子供にはしないようにしたいという親を反面教師にするパターンの話もよく聞く。
私は中1の頃、初めてアメリカ(オレゴン州ポートランド)へ行き衝撃を受けた。それまでは、日本と中国しか知らなかった世界に欧米が加わったのだ。現地では日本との違い探しに夢中になり、インスタントカメラで写真を取り、レポートにまとめて担任の先生に提出した記憶がある。私の海外好きはこれがきっかけかもしれない。
こども時代に、自分が普段住んでいる地域以外の場所にでかけたことは五感にさまざまな刺激を与えてくれた気がする。
今やネットを使えば行ったことのない国の情報はある程度知れる。
しかし海外や国内問わず、自分の足で歩いた土地での匂いや景色、そこで食べたもの、出会った人との思い出は、現地に行くことでしか得られないのだ。
旅行というアクティビティは、五感をフルに使うにはもってこいなのである。
次のトピックはニュージーランドの幼児教育について。
大輔さんは将来父親になるときのことを想定し、ニュージーランドの中でも教育の質が高いと言われている場所に住居を構えたそうだ。
子ども好きとして知られている大輔さんには10代前半の親友もいるそうだ。
彼がいかに年齢関係なく人と対等に接しているかが話していても分かる。
ここからは、主に私が話したことなので割愛させていただく。
ニュージーランドが国をあげて取り組んでいる幼児教育の実態について話した。
今のニュージーランドが素晴らしいと言われる理由のひとつに人々の温かさがあげられる。
これは私も毎日思うことだ。今のニュージーランドをつくっているのは昔はこどもだった大人たちだ。
幼児教育の質の善し悪しの基準は人それぞれだが、すくなくとも1996年から大規模な改革をしたニュージーランドの幼児教育は、ピースフルなこの国の今に貢献していると思う。
大輔さんも知らなかったことがいくつかあったそうで、対談終了後に楽しかったし勉強になったよ!と言ってくれた。
どこまでも謙虚である。
私も大輔さんのような、知的でピュアで、大人と少年心を持ち合わせている人になりたい。
Mr.ChildrenのHEROという曲の
「人生をフルコースで深く味わうための
いくつものスパイスが誰にも用意されていて
時には苦かったり渋く思うこともあるだろう
そして最後のデザートを笑って食べる君のそばに僕はいたい 」
というフレーズがすきだ。
私がいつか親になることがあったら、
こどもが辛い、苦しい経験をしたとき、いつでも還れるホームプレイスを用意していたいなと思う。
話したくなったら話せばいいし、話したくなかったら話さなくてもいいよ。
そんな風に声をかけ、少しだけ距離をおいて温かく見守れる親でありたい。
ベビーシッターや子育てカウンセリングを通して知っているこどものこと。
自分が子供時代に感じた親への反骨心と感謝の気持ち。これらを踏まえても
実際に子を育てるということは、別次元だと思っている。
こどもを産む日が自分にもやってくるのだろうかと未だに遠い未来のことのように思うが
そんな日が来たらいいなと思ったりもする。
大輔さん大切なことに気づかせてくれてありがとうございました。
おわり