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朝からそわそわしていた。

生放送なので、朝から室内に籠ることにした。外出をすれば、事故やトラブルに巻き込まれる可能性が0ではないので、迷惑をかけない安全策をとったのだ。

 

室内に籠ると食べグセが悪くなる。

ここ最近とくに食欲が旺盛で、玄米たまごかけごはんの後に、アレンジした辛ラーメンをたべるという始末。

異常な食欲がある時は、全部ホルモンバランスのせいにして知らん顔しているのはこの私だ。

頭の中の私が、身体に悪影響だと警告をならしているが、こころに住着いている悪魔には叶わず、魔が差したということにもしておく。

そもそもラジオの為に喉のコンディションをどうのこうのと言っているそばから、喉に刺激たっぷりな辛ラーメン(チリパウダー増)を食べること自体おかしな話なのである。

キッチンに立った私は、手際よく野菜をカットして作り始めていた。野菜をふんだんに使うことで罪悪感を少しでもなくそうと努力しているところは、健気だ。

 

辛くしすぎたあまり何度もむせた。これではラジオに支障をきたす!と、たった2分程度のコーナー出演のど素人なのに心配性がすぎる。もはや私の声なんてだれも知らないのだから、辛ラーメンで声が多少おかしくなろうと気づかれないのだ。

 

 

夕方から事前の打ち合わせが始まり、本番を迎えた。電話の向こうの宮藤官九郎さんはとても朗らかな方だった。

緊張をしていたので、声がよそ行きVerになっていたと自負している。

兄には、このラジオが決まったときに、私のトーク力でクドカンさんを笑わせてみせる。などと豪語していた。

ところが、いざ始まってみるとクドカンさんとのトークに緊張し、笑わせる余裕などなかった。

ただ、まじめにNZのコロナ渦対策が素晴らしかったということを伝えただけの女、で出番は終わった。

今回私以外に2人の海外在住の日本人の方が出ていた。

3人目の片岡さんは、新婚旅行中にアフリカのカーボベルデに閉じ込められたらしい。まず、国の名前のインパクトの強さよ。そしてシチュエーションもまたおもしろいやん。くうう、羨ましい。と、ラジオの事前情報を見ながら思っていた。

2人の前座トークとなりうるであろうな、とあらかた予想ができた。

 

そもそもNZのについての愚痴なんてあまりなく、事前取材の際も特に不満たらたらな様子ではなかったのもあり、制作スタッフさんが、逆に良いところを語ってくれても面白いかもしれませんね、と代替え案を出してくれた。

 

それはそれでNZの良さが広まり、認知度も高くなれば嬉しいのだが、おもしろさ路線で行きたかった私としては、また違ったカタチでリベンジしたいと思った。

 

あー、クドカンさんに、ブラックペッパーが詰まっていただけなのに、虫歯だと大騒ぎして歯医者行って高額医療費支払った話とか、夫とコロナのせいで合流が早まった話とかしたかったな。ただの自己満だけれども。

 

8月は、新居探しから始まり、家具なし生活、自転車を購入し行動範囲が広がり、仕事を自力でゲットし、最後の週で2件のラジオ依頼をいただくという、濃い1ヶ月であった。ラーメンに例えるなら、次郎系大盛り3杯くらいだろうか。

 

とにもかくにも、最高の冬の思い出となった。

 

TBSラジオスタッフの方、幸坂さんクドカンさん、依頼に繋げてくれたSさんありがとうございました。

 

最後に、お世辞であることは1000も承知の上だが、ラジオ冒頭でクドカンさんに声がクリアですねー!と言ってもらえたことは、家宝&ネタとしてこれからも使わせていただきます。お世辞も素直に受け取れる特な性格で良かった。

ちなみにこれまでの人生声がクリアだとは言われるはずもない、ハスキーボイスとして生きて来たので、声のプロフィールアップデート致します。

 

おわり

 

 


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