警戒レベル2 4日目
本日、お願い通りお日柄も良く。
ひさしぶりのベンロモンド登山を決行した。前回は一人で登頂したが、今回は友人と一緒に登った。
相棒は、私のブログにも登場してくれたフォレストガールだ。
彼女にとっては初めてで普段から運動をすることもないそうだが、登山中に一言もきついや疲れたなどの言葉を発さず、山頂を目指して黙々と歩いている姿が印象的だった。
さすが森の中で2ヶ月過ごしていただけのメンタルの持ち主である。
むしろ2度目のベンロモンドだった私よりも先を歩いてくれて頼もしすぎた。
登山は一人と複数人で登る両方の楽しみ方がある。
ひとりの場合は、ひたすら自分と向き合う時間に当てられるので思わぬアイディアがひらめいたり、ペース配分も自由なので気が楽だ。
今回友人と登ってみて、誰かと登る山も非常に良いもだと感じた。
辛い時にはポジティブな言葉で励まし合い、休憩をこまめにとる時のおやつシェア、登頂したときの喜びを分ち合えること、頂上で食べるバナナの美味しさを共感できること、良いことづくしだった。
山を登るには、友人なら誰でも良いという訳ではない。このアクティビティに関しては相性があるなと感じた。
旅行に行く友人と同じような感覚かもしれない。どちらも困難や上手く行かないことが必ずあるからだ。
そういった場面に直面しても、互いに冷静に前向きなメンタルで、気楽に過ごせる相手が良いと思った。
つまり彼女との登山は非常に楽しかったということを長々とかいただけのことである。
ベンロモンドは、山頂からの景色が美しいのは間違いないのだが、登る過程で何度も立ち止まって息をのんでしまう景色に出会うのだ。
それにともないこまめな休憩ができ、今回も良いペースでゆっくりと登ることができた。
山頂につき、バナナで乾杯した。ここで食べるバナナが涙が出るほどおいしい。
ただ単に空腹が故のものとは違い、五感が研ぎ澄まされているように感じる。
フォレストガールは、バナナがパフェのようだ。と表現していた。
また、ニュージーランドに生息するKIAというカラフルで美しい翼をもつオウムに遭遇することができた。
しばらく登山者の食べこぼしを物色し、皆がカメラを向けて写真を撮る瞬間を狙っていたのかもしれない。
友人が持参したナッツの袋をくちばしで持ち、去って行った。かわいい顔をして度胸のある盗人であった。
心優しい彼女は怒る訳でもなく、食べるのは良いけど、ゴミはちゃんと捨ててよー!と、呼びかけていた。
どこまでお人好しなのかと笑ってしまった。
今回の登山で気づいたことがある。
疲れきる前の、こまめな休憩がペースを保ちながら登頂するための秘策だ。(初心者論)
また、いつもの声の大きさとトーンで話すと無駄なエネルギーを消費する気がしたので、登りはささやくようなヒソヒソ声で会話することにした。
これはおしゃべりだいすきな私にとって効果覿面であった。
ベンロモンドに行かれる予定の方へ。
山頂付近には雪が積もり、中腹周辺は雪解けの影響で足場が悪く滑りやすかったのでスティック持参をおすすめする。
同じ山でも同じ景色は二度とない
また新しい景色に会いに行きます。
おわり